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免疫細胞について

免疫細胞と働きについて分かりやすくまとめました。

是非参考にしてください。

免疫細胞のイメージ

白血球が免疫細胞です

血液は、

「赤血球」

「白血球」

「血小板」

「血しょう」

からできています。

ここでいう白血球が免疫細胞にあたります。

 

白血球には

1.顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)

2.単球(マクロファージと樹状細胞に分化します)

3.リンパ球

があります。

血液のイメージ
血液のうち白血球が免疫細胞です

リンパという言葉について説明します

リンパという言葉は多く出てイメージが混乱します。

ここではリンパ球、リンパ液、リンパ管、リンパ節について分かりやすく説明します。

リンパ液とは

まず、リンパ液とはリンパ管を流れる体液(水)です。

 

体液はどこにあるかで呼び方が変ります。

 

・血管を流れる「血しょう」、

・細胞と細胞の間を満たす「組織液」、

リンパ管を流れる「リンパ液」

と考えていただくと分かりやすいと思います。

リンパ液と流れのイメージ

血液は、毛細血管から染み出して体の隅々まで酸素や栄養を届けます。

その後、血液の一部はまた血管に戻ります。

 

血管に戻らなかった組織液や老廃物などは毛細リンパ管に入り、リンパ液となります。

 

毛細リンパ管は集まってリンパ管となり、最終的に静脈に流入します。

リンパ球とは

リンパ球は白血球の一種です。

 

リンパ球は「リンパ液」と「血液」で流れています。

「血管」と「リンパ管」(リンパ節を含む)の中を流れていることになります。

 

リンパ球にはT細胞、B細胞、NK細胞があります。

働きについては後ほど紹介します。

 

リンパ節とは

リンパ節はリンパ管の途中にある節(ふし)のことです。

 

リンパ節にはリンパ球が多く集まっています。

細菌、ウイルス、がん細胞などがないかをチェックし、免疫機能を発動する「関所」のような役目を果たしています。

 

免疫細胞の働きについてみていきます

ここからは免疫細胞の働きについてみていきます。

免疫細胞の働きには

「自然免疫」「獲得免疫」

があります。

自然免疫とは

自然免疫は人間に元々備わっている機能です。

免疫細胞が自分と自分以外を認識して、自分以外の病原体を攻撃して排除します。

 

自然免疫細胞の多くは細菌を食べて消化、分解します。

このような細胞を貪食(どんしょく)細胞と呼んでいます。

 

自然免疫を持つ細胞に顆粒球単球リンパ球の一部があります。

顆粒球とその働き

顆粒球は大まかに好中球、好酸球、好塩基球に分類されます。

顆粒球のイメージ
顆粒球には好中球、好酸球、好塩基球があります。

好中球

好中球は体内に細菌などの異物が侵入したとき、最初に攻撃を始めます。

主に細菌やカビを攻撃します。

強い貪食と酵素のはたらきで食べた異物を消化・殺菌します。

 

好酸球

呼吸器や腸管などに多く存在する貪食細胞です

寄生虫の感染に対して免疫機能を発揮します。

アレルギー反応の時に増加するため、アトピー性皮膚炎の原因になることもあります。

 

好塩基球

好塩基球はかゆみを起こすヒスタミンを含んでおり、アレルギー反応を引き起こすことがあります。

炎症反応にも関与しています。

単球とその働き

単球は血管外の組織に入ることでマクロファージ樹状細胞に成長します。

単球のイメージ
単球はマクロファージ、樹状細胞に成長します。

マクロファージ

アメーバー状の貪食細胞です。

細菌などの病原体や壊れたり古くなった細胞を貪食します。

貪食した病原体の一部をT細胞に提供する働きもあります。

 

樹状細胞

外気に触れる鼻腔、肺、胃、腸管、皮膚などに多くある細胞です。

外側は枝のような突起を伸ばしています。

 

病原体を貪食して、病原体の「抗原情報」(病原体の特徴)を他の免疫細胞に伝えます。

NK細胞(リンパ球)

NK細胞はリンパ球の一部です。

体内の異常をパトロールしている細胞で、がん細胞やウイルスなどに感染した細胞を見つけると、単独で攻撃をすることができます。

 

以上が自然免疫の細胞と働きに関する大まかな説明でした。

獲得免疫とは

獲得免疫とは、一度感染した病原体を記憶することで、同じ病原体に出会った時に効果的に病原体が排除できる仕組みです。

 

自然免疫に比べて反応までの時間が長くかかります。

リンパ球のT細胞とB細胞がこの機能に関与しています。

T細胞とその働き

T細胞は、「キラーT細胞」と「ヘルパーT細胞」「制御性T細胞」に大別されます。

 

ヘルパーT細胞

ヘルパーT細胞はリンパ球の司令塔のような役割を担っています。

 

マクロファージや樹状細胞などの免疫細胞から「抗原情報」(病原体の特徴)を受け取ると、キラーT細胞とB細胞に攻撃指令を出します。

 

キラーT細胞

キラーT細胞はヘルパーT細胞の指令を受け、ウイルスが感染した細胞やがん細胞を攻撃します。

 

制御性T細胞

免疫細胞による攻撃にブレーキをかけ、正常な細胞を傷つけないように働きかけています。

他の免疫細胞に攻撃の終了を指令することで、免疫反応を抑制します

B細胞とその働き

B細胞はヘルパーT細胞の指令を受け、病原体を排除するために必要な「抗体」を作ります。

 

B細胞は、細胞ごとに作る抗体の種類が決まっています。

 

1度病原体に反応したB細胞は、一部が記憶細胞「メモリーB細胞」として体内に長く維持されます。

同じ病原体が再度侵入したとき、すばやく反応して抗体を作り病原体を排除します。

全てのワクチンはこの獲得免疫の仕組みを病気の予防に利用しています。

以上、

免疫細胞とその働きについてまとめました。

次回は免疫の全体像がわかるようにまとめてみます。