うつ病予防講座に参加しました②

城南区保健福祉センターにて行われた、「うつ病予防講座」に参加してきました。
この講座は全3回で今回は3回目です。
私の参加は2回目になります。

「心のサインに気づいたら~ゲートキーパーの心得について~」
というテーマで精神衛生福祉士の方の講義を受けました。

ゲートキーパーとは

まず「ゲートキーパー」の定義について記します。

厚生労働省のホームページから引用しています。

「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。

ストレスサイン

疲れやストレスが溜まっている人は心や身体にサインが現れます。
このサインに気づいたらどういう態度をとるか?というのが今回の趣旨でした。

まず、疲れやストレスが溜まったときのサインについて知る必要があります。
これは人によって違ってたり、その人固有のものがあるかもしれませんが、代表的なものを知ることで身近な人の心のサインに気づいてあげられやすくなりますよね。

主な変化について記します。

からだの変化

  1. 食欲がない
  2. 食べ過ぎる
  3. なかなか寝付けない
  4. 朝早く目が覚める
  5. 休んでも疲れが取れない
  6. 体が重い

 

2.こころの変化

  1. 気分が沈む
  2. 憂鬱な気持ちが続いている
  3. やる気が出ない
  4. 不安が強くなる
  5. いらいらしやすい

 

3.思考の変化

  1. 集中力が低下する
  2. 物事を判断することができない

 

4.行動の変化

  1. 以前に比べてお酒の量が増えた
  2. 外に出かけるのが億劫に感じる
  3. 人に会いたくない

多く上げましたが、以上が心と身体の代表的なサインなです。

悩んでいる人にできること

このストレスサインにゲートキーパーとして何ができるかが大事です。
ゲートキーパーという言葉に縛られる必要はありません。

つまり、大切な人が極度のストレスをかかえていっぱいいっぱいの時、あなたが大切な人にどういう態度を取ればよいかということなのです。

下記の4つが主な役割です

1.気づいて声掛けする

(1) 大切な人の変化に気づいて声をかける
「元気ないけど大丈夫?」
(ちょっと勇気がいりますが大事です)

2.傾聴する(傾聴は危機にある人への最大の支援!!)

 (1)真剣に聞いているという姿勢を相手に伝える
 良いか悪いかの判断、お説教、批判はしない

 (2)ねぎらう
 話してくれること、
気持ちを打ち明けてくれたこと、
これまでの苦労、
をねぎらうことが大事!!

 (3)分かりやすく、ゆっくりと話をする
 悩んでいる人は
たくさんの話は受け止められない
普段話す半分のスピードで話す

 (4)一緒に考える
 悩んでいる人は孤独感を抱えている、
一緒に考えることで安心していく

※聴いた話を解決しようと思いすぎないことが大事です。
悩んでいる人を尊重するなら、自分の正解を押し付けるのではなく、本人が時間をかけて気づくことも重要だと思います。

3.専門機関につなぐ
 (1)専門家に相談するように促す
  聴く側が抱え込まないことが
双方にとって大事です。

4.悩んでいる人を見守る
 (1)寄り添いながら見守る

(2)本人が話したそうなときに聴く

(3)専門機関につないだ後も見守る

相談を受ける人として日頃から心がけることを記します

1.準備やスキルアップする

(1)相談窓口のリーフレット
(連絡先、心構えなどが記載)を持つ

(2)知識を増やす
研修を受ける
新聞、ニュースに関心を持つ

2.自分が相談を受けて困ったときのつなぎ先を知っておく

3.自分自身の健康を管理する
(1)相談を受ける人が無理をしない
  専門機関への相談を促すことも考える
(自分の範疇のことではないかもしれない)

(2)話を聞く前に時間をきめる
  大事な話は長くなり易い
時間を決めることで要点がハッキリする
聴く側が疲れてしまわない

(3)ストレス対処する
  入浴や温泉に浸かる
就寝前のスマホ、テレビをみない
趣味など楽しめる時間を持つ

以上ざっとまとめてみました。

以上が今回の講座の内容です。

受講してみて

私もうつ病で悩んだ経験があります。家族やかつての同僚や先輩方に大変お世話になりました。

経験をとおして学んだことは「自分は一人ではなかった」ということです。

周りの人のおかげて今も生きています

悩みや不安でいっぱいいっぱいになると、周りに人がいるにもかかわらず孤独に感じてしまいます。
そんな時に声をかけて寄りそうことは、悩んでいる人にとっては本当にうれしいことです。

うつ病経験者として、声をかけるときに注意してもらいたいことがあります。
悩んでいる人は、声をかける人の人間を見ています。

「私が悩んでいる人を救ってあげる」という考え方が嫌いです。
声をかけることが、押しつけや誘導になってしまうと、悩んでいる人をさらに傷つけてしまいます。

誰の問題なのかをしっかり頭に置くことが必要です。

そのうえで、声をかける人は「私」という存在も大切にする
その気持ちがないと発する言葉がが嘘になってしまいかねない。
自分を知って謙虚になる。そのうえで、自分にできることをする

難しいことですが、
悩んでいる人は、「とおり一辺倒の無機質な言葉を聴き続けることで絶望感を抱いている。」
ということも忘れないでいただきたい。

あなたの悩みに寄り添うことで、私自身が成長してお互いがハッピーになる
こういう関係になることが今回の本質ではないかと思いました。

以上、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。

博多あんしん整体院